|Posted:2015/09/11 16:47|Category :
自然|

このところの新聞記事でご存知の方も多いかと思いますが
今年は静岡県内で森のナラの木が枯れる“ナラ枯れ”が多発しているようです
森林公園でも1か月前あたりから急に目に付きはじめ
今年は多いなあと思っていたところでした

ナラ枯れは上の写真のようなごくごく小さなキクイムシ(右にあるのはマチ針の頭です)が
卵を産み付けるために木の中に入ったとき
キクイムシ(カシノナガキクイムシといいます)に寄生していた線虫が
同時にナラの木の中へ入り込み、細胞を傷めることで枯らしてしまうのだそうです

それがどうしてこんなにも広まってしまったのか?
枯れるナラの木は直径30センチ以上のものがほとんどなので
昔、薪や炭を焼くためにしょっちゅう伐られていて大木のなかったナラの木が
薪や炭を使わなくなったので大きくなって虫にやられてしまった
とか
ナラ枯れの発生地が新潟や福井といった日本海側だったので
中国からの汚染物質によって酸性雨の濃度の高い地域で発生した
とか言われているようです
でも、わたしはこの説にいまのところ賛成→
ナラ枯れその原因 使われなくなって大きくなったナラの木が虫に狙われはじめた
って、むかしから大きなナラの木はそこそこ残っていたはずで
それらが枯れた、なんて話は聞かないし
酸性雨の濃度の高い地域っていっても
いまはどんどん濃度の薄いとされる静岡にも広がっているわけだし
ロシアや中国北部からの輸入材が多く入ってくる新潟や福井が発生地ということからして
輸入ナラ材(なんとシイタケのホダ木として)のなかに入っていた外国のキクイムシと線虫が
好環境の日本で増え広がったという説が確かだと思われます
いずれにしろ、なんとかナラ枯れを防ぎたいですし
外材の輸入はもうやめたほうがいいのでは
と考えざるを得ません
サルゾー
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