騒動のあとに残ったものは

160320 (5)

おととい18日(金)の午後、公園内で人を襲ったとみられるイノシシが捕まりました
8日(火)に人を襲い、その後、ワナを仕掛けたり、猟師の方々に追跡などしてもらったあと
10日たっての捕獲でした

イノシシは公園から少し外へ出た山の中にいたそうです
ひょっとすると10日間のあいだ、危険を案じ、
公園の外でじっと身を潜めていたのかもしれません

たまたま当のイノシシの写真を撮っておられた方がいて、
その写真と照合し、猟師の方々も間違いないだろう、ということで
一件落着、だったのですが
今回のできごとがどんな形で人びとに伝わったのか
わたしにはすこし心配な部分もあるのです

前回のブログでも書きましたが、イノシシが人を襲うなんてことは
たいへん珍しいケースです
昼間に人前に出てくることはまずないし、
まして人に向かってくるなんて、出会い頭で興奮した、とか
子連れであった、とか手負いであったとか
なにか特別な状態であったのだろうと思うのです

わたしが心配なのは今回のことがきっかけで
“イノシシ=人を襲う危険な生物”
というイメージがついてしまわないか、ということです
さらにそれがエスカレートし、イノシシが近くに出ればワナをかけて殺せ、
なんてことにならないか、ということです

縄文時代の遺跡からイノシシの姿をした土器が出土することがあるそうです
太古の昔から人間はイノシシと付き合い、ともに暮らしてきた、ということなのでしょう
その知恵や技術を引き継いでいくことが
いまを生きるわたしたちの務めなのではないかという気がしてなりません

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騒動が落ち着いた森のなかには
いつの間にかヤマザクラの花が咲いていました

さるぞお




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人間勝手にならないよう

ご存知の方も多いと思いますが、去る3月8日、
森林公園内にてイノシシによる人身事故が発生しました
普段はほとんどイノシシが活動しない、午後2~3時という真昼間に起きた事故でした
遭遇された来園者のかたが次から次へ8人も負傷するという
いままでに聞いたこともないような事態でありました

イノシシは普通、昼間はめったに活動せず、
目立たないヤブのなかなどで休んだり、寝ていたりするようです
というのも、かなり警戒心の強い動物で
わたしが公園内で出会ったたときも、こちらの足音に気づき、
イノシシの方から逃げていったことがありました
猟師のかたからも、人間の匂いが着いた場所では
絶対に休んだり、寝たりしないよ、という話を聞いたことがありました

ですので、今回のイノシシは普段とは違う状態のイノシシであったと思われます
とくに手負い(ワナや鉄砲によってケガをした)や子連れのイノシシのなかには
人間と遭遇すると襲ってくるものもいると言われ、
ひょっとするとこうしたイノシシが起こした事故であったのかもしれません

ともかく、わたしたちとしては一刻も早く事故を起こした
イノシシを捕まえ、少しでも安心できる公園に戻って欲しいところですが
森林公園はわたしたち人間だけのものではありません
(所有は静岡県のものですが、考えてみればそれは人間が勝手にそう決めただけのこと)
そこに集う生き物すべてのものであるはずです
レジャーやリクレーションで来るわたしたち人間は
そこに暮らす動植物たちに比べればある意味、お客のようなものに過ぎないのかもしれません
こういうときこそ、人間勝手にならないよう判断、行動したいと思います

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三陸沖大地震5年目の日

さるぞお

森と身体

160305 (1)

春の日差しに誘われて
いつもより薄着で森を歩けば
午前の澄んだ空気をふるわせて
シジュウカラのさえずりがあたりを切り裂く
さらに負けじとウグイスも

皮膚が感じる森の空気は穏やかでかつ柔らかく
耳に届く鳥たちのさえずりは
自分の遺伝子を残すため、パートナーを求めるパワーに満ちている
そんな春が否応なしに体のなかへ入ってくる

見ると陽だまりにはハエが飛び
林のなかから冬越しをしたヒオドシチョウが
目にも止まらぬ速さで飛び出してくる
生き物たちの活発な動きに
まだまだ反応の鈍い目玉が驚き、また喜んでいるのが分かります

ふと立ち止まると林のどこからか
なんともいえないヒサカキの花の匂いが漂って
こちらも春の記憶を呼び起こす
身体で春が来たのを感じると
寒さで眠っていた細胞も
ジワジワ起きはじめるかのようです

静かにひとり
森の音を聞きながら
鼻も同時に動かして
さらには森全体をボーッと見るように
でも細かな動きを見落とさず
皮膚はあたりの空気を感じている

森歩きの楽しみは自分の感覚を目一杯に使うこと
すると普段の生活ではあまり現れない
野性の感覚が目覚めます
そして春という季節は
そんな感覚をフルに働かさせてくれる要素に満ちています

野性の感覚と体力を使って歩いたあとには
こんなプレゼントが待っていました

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さるぞお




プロフィール

さるぞお&みきちゃん

Author:さるぞお&みきちゃん
【さるぞお】小さいころから野山がアソビ場。森の美しさに魅せられ、いまでも美しい森の姿を追い求める43歳おっさんロマンティストです。森林公園開催のさまざまな自然体験プログラムを企画、実施しております。
【みきちゃん】森が大好きな3児の母です。森林公園内を歩き回って、自然情報を集め、バードピア館内の自然情報ボード、ブログやツイッターなどでご案内しています。

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