人の技術、そして知恵
|Posted:2018/11/27 18:36|Category : イベント|
大人のまったりとしたプログラムもいいなあ~と思って企画したのが草木染め
植物は見たり知ったり、食べたりするだけでなく、染めてみるのも楽しいんです!
今回使った材料はアカネ、クサギ、コブナグサ、ヤシャブシ、ヌルデフシ
と、なんだか聞いたことのないような名前のものばかりかもしれませんね…
愛でたり、食べたりするのとはちょっと違うものが染め物の材料になる植物たちです
さらには、アカネは根、クサギとヤシャブシは実、コブナグサは全体、
そしてヌルデフシにいたってはヌルデという木についた虫こぶ(※)
※小さな虫が繁殖するために葉っぱなどを変形させたこぶのようなもの
使う部位もいろいろです
コブナグサだけは、生えていれば刈ったり、抜くだけでいいので簡単ですが
ほかのものは実を集めたり、根を掘ったり、そしてそもそも生えている場所を見つけるのに
なかなか骨が折れるのです
でも、今回はなんとか公園のなかだけですべて集めました(オレ、えらい!)
染め方の基本は材料を煮出し、漉してできた染料に温めながら生地をつけ、
取り出して媒染液につけて(色を生地に固定する)また染める、といった感じ
なかなか地道な作業ですが、実際に色が出てくると楽しくなります
こんなものからこんな色が、っていう驚きや感動もあったりして
今回の材料からは紅、青、黄、黒、紫っぽい黒が出ると思っていたのですが、
実際にはこんな感じで、材料をとる時季によっても出る色が若干変わるようです
昔の人は色を付けるためにいろんなことを試したのでしょう
根っこを掘ってみたり、ただの草を煮てみたり、異様な虫こぶだって使ってみたり・・
おそらく、色を出すためだけでなく、食べたり、薬にしたり、
とにかく、それをなにかに使おうといろいろ試した結果、染料となるにいたったのではないでしょうか
そんな技術や知恵の受け渡しがいまのわたしたちまで続いているのかと思うと
人間だってなかなか捨てたものではないのだな、なんて感じてしまいました
とにかく、昼食をはさんでの5時間近く、大人が夢中で楽しめるこの企画、
ぜひまたやりたいなあと思っています
さるぞー
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